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金澤町家でフォトウエディング 娘へつまみ細工ブーケ、母の思いに全国の作家が協力

金澤町家でのフォトウエディング企画に参加した中野さん夫婦

金澤町家でのフォトウエディング企画に参加した中野さん夫婦

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 金澤表参道商店街のレンタルスペース「NigiwaiSpace新保屋」(金沢市安江町)で12月2日、フォトウエディングが行われ、結婚する娘に向けて母が発信したプロジェクトに全国から協力が集まった。

金澤町家でフォトウエディング 娘へつまみ細工ブーケ

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 フォトウエディング企画は「金澤和装塾」が「コロナに負けない結婚式をプレゼント」として限定1組で参加者を募り、金澤町家を改装した「NigiwaiSpace新保屋」での和装婚や金澤表参道のロケーションを使った写真をプレゼントした。

 企画には新婦の母・松嶋たかこさんが応募し、市内在住の中野準さん・由起乃さん夫婦が当選。松嶋さんは娘のフォトウエディングに向けて、趣味のつまみ細工で手作りのボールブーケを贈りたいと考えたが、当選の知らせから結婚式まで約1カ月しかなく、自身のインスタグラムなどで作家仲間へ呼び掛けたところ北海道から鹿児島まで、全国20人の作家から200個のつまみ細工でできた花が届いたという。

 当日には大小のボールブーケとつるし飾り、花嫁の髪飾りと4つの作品が完成した。松嶋さんは「先生でもあるつまみ細工作家の梢色(こずえいろ)さんはじめ、全国からたくさんの人の協力や応援をもらい、金澤和装塾や新保屋、撮影してくれたフォトリアール ヤマモトなどいろんな人の力をあわせて式ができた。感謝しかない」と話す。

 式の直前までつまみ細工のブーケプロジェクトを知らされていなかった新婦の由希乃さんは「びっくりした。写真を撮るため商店街を歩いた時も、道行く人からつまみ細工の髪飾りがすてきだと声をかけられた」と笑顔を見せる。

 中野さん夫婦はそろって和食の料理人で、全国技能五輪で賞を獲得するほどの腕前。式の最後には花嫁の母へ花束を贈る代わりに腕を振るった「感謝の祝い弁当」をプレゼントし、幸せな雰囲気で企画は成功に終わった。

 ブーケは「NigiwaiSpace新保屋」に1月上旬まで展示される予定。番頭の松岡理恵さんは「町家の雰囲気と和装の結婚式が非常にマッチしていた。すてきな思いが詰まった見事なつまみ細工も、ぜひ気軽に見に来ていただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は13時~18時(金曜10時~16時、土曜・日曜完全予約制)。月曜・火曜定休。

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