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野々市市に県内初・犬の保育園「ペロ」 しつけ教室や飼い主の勉強会も

「いぬの保育園ペロ」園長の浅賀慶子さん

「いぬの保育園ペロ」園長の浅賀慶子さん

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 野々市市に、県内で初となる犬の保育園「ペロ」(野々市市稲荷4、TEL 076-256-3066)が開園し、4カ月たった。

【VRで読む】県内初、野々市市稲荷に犬の保育園「ペロ」が開園

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 園長の浅賀慶子さんは、県内の動物病院で15年間動物看護士として勤務し、子犬のしつけ教室を担当していた経験から、飼い主の悩みに寄り添い、犬同士の社会性を身に付ける場所が必要だと痛感。県内に施設がないことから、犬が「家族の一員」として幸せに暮らせるための施設を作りたいと、4月15日に犬専門の保育園をオープンした。家族構成や生活スタイルなどのカウンセリングを行うことで、それぞれに合ったトレーニングを提供。入園には動物病院での健康診断とワクチン接種が必要で、消毒などの感染症対策や安全性にも配慮する。

 同園はタイムスケジュールに沿って、ドッグトレーナーによるしつけトレーニングや歯磨きなどの練習のほか、小型犬から大型犬までさまざまな犬種が同じスペースで過ごすことで、遊びながら犬同士の社会性を身に付けていくのが特徴。充分な散歩の時間が取れないことによる運動不足の解消にもつなげる。週3日と週4日のコース(月額4万9,200円~)のほか、飼い主からの要望に応じて、半日コースや、しつけのないお預かりコースも新たに設けた。

 問題行動に悩む飼い主には、日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクターによるトレーニングコースを用意。個人で活動することが多いドッグトレーナーが集まり、犬のしつけについて連携できる体制を整えたことも設立目的の一つだという。今後は、同園を核としたネットワークを組むことで、飼い主への勉強会や、トレーナーの育成、動物愛護団体向けのリハビリテーションプログラムを実施するなど、ペットと人間が共生していくための啓発活動の場にすることも目指す。

 浅賀さんは「犬の性格は3割が先天的なもの、7割が後天的なものだと言われている。人間社会のルールやマナーを学ぶだけでなく、犬同士のコミュニケーションも成長の上ではとても大切。飼い主さんをサポートしながら、犬が家族の一員としていい関係を築いていくためのお手伝いができれば」と話す。

 開園時間は9時~18時。土曜・日曜・祝日定休。

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