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金沢の武家屋敷に2連棟の貸切り宿泊施設 築86年の町家を改装

金沢で開業した宿泊施設「町家レジデンスイン武家屋敷はなつめ・しをり」

金沢で開業した宿泊施設「町家レジデンスイン武家屋敷はなつめ・しをり」

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 金沢で築86年の町家を改装した2連棟の貸切り宿泊施設「町家レジデンスイン武家屋敷はなつめ・しをり」(金沢市長町、TEL 050-3786-2009)が7月1日、オープンした。

【VRで読む】 武家屋敷にオープンした「町家レジデンスイン武家屋敷はなつめ・しをり」

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 運営するのは全国で宿泊業を展開する「エイジェーインターブリッジ」(東京都中央区)。京都府で51軒、岐阜県高山市で1軒を手掛け、金沢では町家の1棟貸切りを主力に12軒目となる。

 築86年の町家を改修した同施設は2連棟の「はなつめ」と「しをり」。2階建てで各棟6人を定員とし、最大12人での貸切りが可能。延べ床面積は1階と2階を合わせ「はなつめ」が70.73平方メートル、「しをり」は71.10平方メートル。古い街並みが残るエリアで観光地へのアクセスも良く、レジャーを楽しむカップルや家族連れを主なターゲットとする。

 両棟ともに坪庭を備えた完全プライベートスペースで、「はなつめ」は九谷焼を、「しをり」は月をコンセプトとした和モダンな雰囲気にまとめた。1階はダイニングとキッチンスペースとリビング、トイレ、浴室、2階にはツインのベッドルームと布団4組まで利用できる和室を設ける。

 「ホテルとは違い完全にプライベートな空間を楽しめることが最大の魅力。他客やスタッフと空間を共有しないことで、コロナ禍においての不安材料の一部を払拭できるのでは」と同社マーケティング事業部の澤本彩乃さん。新型コロナウイルス対策として、アルコール消毒、従業員と宿泊客の検温、換気の徹底、マスク着用などの基本的な対応のほか、客室清掃は依頼があった場合のみ、体調不良の宿泊客には客室で待機できるよう体制を整えた。

 澤本さんは「武家屋敷にたたずむ当宿は、まるでタイムスリップしたような気持ちになれる。物語の主人公になったような気持ちで特別な時間を過ごしていただきたい。県内のお客さまはGoToトラベルと組み合わせるとほぼ半額(期間限定割引)で宿泊できる。近場で旅行気分を存分に味わってもらえれば」と話す。

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