金沢くらしの博物館(金沢市飛梅町、TEL 076-222-5740)で2月22日、企画展「ひな飾り展~内裏びな~」が始まった。
【VRで読む】金沢くらしの博物館で開催中の企画展「ひな飾り展~内裏びな~」
博物館の建物は、1899(明治32)年に建てられた国指定重要文化財「旧石川県第二中学校本館」で、上げ下げ窓やランプづりなど明治時代の西洋風木造学校建築を生かし、戦前・戦後の金沢の庶民の暮らしや風習について常設展示している。
ひな飾り展は毎年恒例の企画展で、人形・ひな道具など約200点を豪華に飾った集合びなのコーナーは、人気の記念撮影スポットとなっている。今年のテーマは「内裏びな」。江戸中期に登場した大型の豪華な内裏びなをはじめ、京都の御所を模した「御殿」の中に小さな内裏びなを飾る「御殿飾り」など、金沢の地域の特性や時代に応じて変わる様子を知ることができる。
合わせて常設コーナーの座敷にも御殿飾りや七段飾りが展示されており、金沢の庶民の暮らしの中でひな人形がどのように飾られてきたのかを伝えている。
金沢くらしの博物館では今年1月より、タブレット端末5台を設置し、ARで常設展示を解説している。学芸員の東條さやかさんは「企画展に訪れた人にも手に取ってもらい、常設展と合わせて楽しんでもらえれば」と話す。
開場時間は9時30分~17時(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月15日まで臨時休館)。観覧料は310円、高校生以下は無料。4月12日まで。