北陸工芸プラットフォーム形成プロジェクトのキックオフフォーラム「北陸で出会う、工芸の可能性」が2月24日、小松市の「こまつ芸術劇場うらら」(小松市土居原町)で開催される。
工芸王国といわれる石川県を筆頭に、北陸は九谷焼や高岡漆器、越前和紙など工芸の一大産地であり、地場に根差した職人技術から現代化したアート・デザインまで、工芸の可能性を広げる取り組みが各地で行われている。8月から11月に実施される「北陸工芸プラットフォーム形成プロジェクト」は、文化庁「日本博」の関連イベント。金沢・小松・能美・富山・高岡・鯖江・越前の6つの工芸祭が連携し、北陸の工芸の魅力を発信することで、オリンピック・パラリンピック前後の訪日外国人誘客につなげたいという狙いがある。
主管の認定NPO法人趣都金澤の担当者は「北陸のみならず、東京からも申し込みが多く来ている。このキックオフフォーラムで多くの人に北陸の工芸の価値を知り体感してもらいたい」と話し、8月から始まるプロジェクトでの誘客を図りたい考え。
シンポジウムは、日本デザインセンター社長の原研哉さんによる基調講演のほか、東京芸術大学美術館長・教授の秋元雄史さんをモデレーターに、建築家の浦淳さんや、九谷焼作家の吉田幸央さんなど北陸工芸のキープレイヤーによるトークセッションを行い、北陸で出合う工芸の可能性について考える。ワークショップや、北陸各地の工芸祭の紹介、工芸ハッカソンで生まれた作品展示を行うエキシビションも開き、「北陸工芸の今」を体験できるイベントとする。
開催時間は13時~18時。シンポジウムは参加無料で、定員は250人。ウェブからの参加申し込みが必要。ワークショップ(一部有料)とエキシビションは申し込み不要。