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金沢の食品研究所、アカモク100%の麺開発 「海の厄介者」を食べやすい麺に

凝固剤に漬けて出来上がったばかりのアカモク麺

凝固剤に漬けて出来上がったばかりのアカモク麺

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 アカモク100%の麺を開発したことを2月15日、金沢の「日本海藻食品研究所」(金沢市本江町)が発表した。

アカモク麺を使ったすまし汁と酢の物

 アカモクは日本全国の海に自生する海藻。石川県では能登などに生息し「ギバサ」とも呼ばれている。ゆでて刻むと強い粘りが出るのが特徴で、フコイダン、フコキサンチン、食物繊維、ビタミンK、ポリフェノールなどさまざまな栄養素を含む。一方で、成長すると藻くずになり、漁船のスクリューや漁に使う網に絡まることがあるため、「海の厄介者」といわれてきた。しかし近年、その栄養価の高さから健康や美容への効果が注目を集めている。

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 同研究所では、昆布やワカメなどを使った海藻麺を開発する中で、2000年ごろにアカモクを使った麺も完成させた。当時はアカモク自体を知る人が少なくあまり普及しなかったが、近年の需要の増加を受けて、あらためて開発に取り組んだという。

 麺の材料はアカモクのみ。ゆでた後、ミキサーにかけたり煮詰めたりしてペースト状にしたものを水と酢を混ぜた凝固剤に絞り出して作る。ペースト状にすることで粘り気を抑えて、栄養分はそのままに食べやすくした。凝固剤に漬ける時間が短ければ麺は柔らかく、長ければ硬めに仕上がる。ペースト状の段階で調味料を加えれば麺に味を付けることもできる。

 同研究所会長の白石良蔵さんは「かつては厄介者だったアカモクだが、今では各地で積極的に水揚げされ、有効利用されるようになっている。栄養分がぎゅっと凝縮された食べやすい麺に仕上がっているので、多くの方に味わってもらいたい」と話す。今後は食品メーカーなどに技術提供を行い、製品化を支援する。

後援申請20141009