全国の地酒をそろえる和酒Bar「狗鷲(いぬわし)」(金沢市上堤町、TEL 076-224-1104)が11月4日、金沢市中心部のホテル「ファーストキャビン」1階にオープンした。
【VRで読む】ファーストキャビン金沢百万石通の1階にオープンした和酒Bar「狗鷲」
定年退職した店主の川尻克彦さんと国際きき酒師の美智代さんが夫婦で経営する同店。地酒約300種のほかワインやウイスキーも国産銘柄にこだわる「和酒」と、地物食材を使った酒のさかなや定食を提供する。
日本酒好きが高じて念願の店を開いた克彦さんは、定年までにも全国の酒蔵を探求しながら自宅では趣味で自ら魚をさばく日常を送り、美智代さんは金沢市中央卸売市場で働きながら仕入れのルートと人脈をつくってきたという。
酒だるをリメークした特注の椅子をゆったりと配置する店内は、カウンター10席とテーブル席8席を設ける。ホテルの宿泊客や観光客のほか、近隣の会社員など地元客など幅広い層の利用を見込む。開店からすでにリピーターも多く「一人でも立ち寄る女性客も多い」と克彦さん。
日本酒の価格(約100ミリリットル)は、A=500円・B=600円)・C=800円・S=900円~と仕入れ価格に応じた設定とし、30年ものの熟成酒・古酒などはS価格で提供する。飲み放題(90分)は3,000円(A・Bとビール、ワインなど)。客単価は3,000円程度。
食事メニューには、「さきいかの天ぷら」(600円)、金沢の郷土料理「かぶら寿し」(同)、自家製の「炙(あぶ)りトロ〆サバ」(700円)、自前で焼く「ししゃも焼き」(600円)・「丸干しいかの炙り」(500円)など。ポテトサラダ、煮物などのおばんざいや、梅貝や車麩を使った金沢らしいおでんも用意する。
克彦さんは「地元の人にも全国の日本酒の魅力を伝えたい。サラリーマンの小遣いで飲めるような価格設定なので、気軽に楽しんでもらいたい」と話す。
営業時間は17時~23時(近日中に変更予定)。木曜定休。