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石川県立歴史博物館で「ふれてみる彫刻展」 作品20点、じかに触れて鑑賞

村井良樹さんの作品「寒椿」

村井良樹さんの作品「寒椿」

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 「ふれてみるいしかわの文化展」が11月18日、石川県立歴史博物館(金沢市出羽町、TEL 076-262-3236)で始まった。

【VRで読む】石川県立歴史博物館で開催中の「ふれてみる彫刻展」

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 今年22回目となる同展のメインプログラム「ふれてみる彫刻展」は彫刻作品をじかに手で触れて鑑賞でき、障がいを持つ人などにも広く芸術に親しんでもらいたいと企画された。石川県と富山県在住で、毎年「日展」や「日彫北陸展」に出展する北陸日彫会が第5回目から協力している。

 富山県は木彫り作家も多く、会場には木・石こう・ブロンズ・FRP(ポリエステル樹脂)・鉄・テラコッタ(粘土の素焼き)などさまざまな材質の彫刻作品20点が並ぶ。長年出展を続ける谷村俊英さんの作品「収穫祭の舞姫(MEXCO)」(石こう)、東誠さんの作品「INWARD」(FRP)、村井良樹さんの作品「寒椿」(鉄)など。

 じかに手で触れて素材や質感を楽しみ、作品を持ち上げて重さを確かめることもできる。鑑賞に訪れた子どもたちからは「触ってみると想像していた質感と違う。見ていたより冷たい感触」など意外性を楽しむ声が聞かれている。

 今年初の試みは音楽劇。奈良井伸子さんの朗読とハープと歌の生演奏によるアンデルセン原作の名作オペラをアレンジした「ヘンゼルとグレーテル」(24日、11時~・14時~)。そのほか、「ウクレレミニコンサート」(20日、11時~)、県立盲学校や市立小将町中学校の生徒による作品も展示する。

 主催する県文化振興課の橋岡千春さんは「今年は子どもたちが触って楽しみやすいさまざまな材質の彫刻作品がそろった。障がいがある人でも誰もが親しめるよう、文化にもバリアーのない共生社会を目指し今後も続けていきたい」と話す。

 開場時間は9時~17時(入場は16時30分まで)。24日まで。

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