カフェとギャラリー、ボタニカルショップが融合した「garten(ガルテン)」(金沢市東兼六町1、TEL 076-282-9114)が金沢・兼六園の近くにオープンして1カ月がたった。
【VRで読む】兼六園近くにオープンした喫茶・工芸・植物の店「garten」
運営するのは、商業施設などの植栽設計を手掛ける「芸藝(うんげい)」(東兼六町1)。北陸3県の加工食品、生活雑貨、工芸品などをそろえるセレクトショップ「gift(ギフト)」(広坂1)、ボタニカルショップ「glove(グローブ)」(東兼六町1)に続く新ブランドとなる。数年前から「景色が良く、分かりやすい場所」を条件に物件を探していたところ、卯辰山や金沢の町並みを望む景色に一目ぼれし、現在の場所に事務所ごと移転したという。
店舗は、2階建ての建物の1階部分、約100平方メートル。元は喫茶店だったといい、カウンターと造り付けの棚を生かして8席のカフェを設けて、「コーヒー」「地サイダー」(以上、500円)などを提供する。
ギャラリーでは、2020年の東京国立近代美術館工芸館の移転オープンを見据えて、工芸作品を中心に展示。企画展も随時行う予定で、第1弾として、山中温泉の近くにかつて存在した我谷(わがたに)村(現在の加賀市)で作られていた栗のお盆「我谷(わがた)盆」の復興に尽力する森口信一さんの個展を開いた。
ボタニカルショップには「glove」が入居し、枝ぶりが面白いもの、形がユニークなものなど、よりすぐりの植物を紹介。自宅用、贈答用、店舗用のレンタルなど、さまざまな用途に対応する。
社長の中西研大郎さんは「一番の売りは景色。仕事柄、自然や植物に日々触れて感性を磨くことが大切だと思い、この場所を選んだ。この景色を皆さんにも楽しんでもらえれば」と話す。
営業日、時間が不定のため、来店前に電話で問い合わせを。