石川県内でジェラートショップなど3店舗を運営するジェラート職人の柴野大造さんが、テレビ東京のエンターテインメント番組「TVチャンピオン」の「アイスクリーム屋さん選手権」に出場し、地場の素材にこだわって創作した「金沢ジェラート」で、他の選手たちと技やアイデアを競った。選手権の模様は、北陸放送で9月6日12時10分より放映される。
柴野さんは奥能登の酪農家2代目で、現在はジェラートショップ「マルガージェラート」2店舗(能登町、野々市町)と乳製品セレクトショップ「丸角」(金沢市片町2)を展開。ジェラート作りでは、能登の牛乳をはじめ果物や野菜、酒など地元産素材を積極的に取り入れ、新しい味わいの開発に取り組んでいる。
同番組は、首都圏では既に8月14日にオンエアされた。柴野さんは、ステージ1では他の3選手とともに「アイスクリーム早重ね対決」「ソフトクリーム高さ対決」など4種目に挑んだ。「お風呂あがりに食べたいアイス」をテーマにした種目では、金沢産のスイカやモナカ、加賀麩、金箔などを使った柴野流「スイカアイス」で勝負し、決勝へ進んだ。決勝では、-196度の液体窒素を使用して出演者に「柴野イリュージョン」と言わしめるなどパフォーマンスにも工夫を凝らし、見せ場を作った。
「ジェラートはぼくにとってアート。地場の食材を使い、味やパフォーマンスを含めてデザインすることができる。どれだけストーリーが詰まっているかが、ひとつの商品の付加価値につながると思う。今回の選手権は勉強になり、手応えを感じることができた。この経験を生かし、今後も商品のクオリティーを上げるために自分との闘いを続けていきたい」(柴野さん)