KTKプロデューサー作曲の歌がシングルリリース-作詞は五木寛之さん

松原健之さんが歌う「愛のうた」のジャケット写真

松原健之さんが歌う「愛のうた」のジャケット写真

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 テレビ金沢(金沢市古府2)のプロデューサーが作曲した「愛のうた」が8月27日、テイチクレコードからシングルリリースされた。

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 同曲を作曲したのは、同局番組制作部の蔵宏太朗さん。作詞は作家の五木寛之さん、編曲は「天城越え」「夢芝居」などで知られる櫻庭伸幸さんが手がけ、シンプルで美しい旋律にのせて歌手・松原健之さんの透明感のある声で純愛を振り返る心の内がつづられる。

 五木さんの誘いを受けて本格的な作曲に初挑戦した蔵さんは「松原さんの歌声は印象的。バイオリンの高音演奏を聴くときの妙に似て、心のひだが揺れる感じがする。そんな松原さんのイメージに合わせて曲を作った」と話す。

 蔵さんは、五木さんが監修・出演する同局のシリーズ番組「新金沢小景」(2003年4月放送開始)と特別番組「新金沢百景」のプロデューサーとして活躍。松原さんは、五木さん原作・脚本による劇団前進座の舞台「旅の終りに」(2001年9月~2004年3月)のオーディションで歌手を目指す青年役に抜擢されて客演した。五木さん作詞の「金沢望郷歌」で2005年にテイチクエンタテインメントからデビューした。

 蔵さんは幼少時から高校時代までエレクトーンを習い、高校時代からバンド活動に取り組み、ゴスペルグループ「北陸グレースマスクワイヤ」のピアノを担当するなどの演奏経験があるほか、市民講座でジャズの理論を学ぶなど、長い間音楽に親しんでいる。蔵さんが音楽への関心が深いことを知った五木さんが作曲を持ちかけ、蔵さんが作ったメロディーに五木さんが詞をつけて同曲が誕生した。「五木さんのお遊びにまんまと乗せられたかもしれない(笑)。松原さんが歌うことは決まっていたので、イメージは明確にあった。松原さんが歌っているところだけを想像して曲を作った」(蔵さん)。

 蔵さんの作曲時のペンネーム・池高志は、五木さんが命名した。「オール讀物」2008年4月号(文藝春秋)に掲載された五木さんの書き下ろし小説「金沢ものがたり~主計町あかり坂」に登場する同名のローカルテレビ局プロデューサーは、蔵さんがモデルになっている。

 シングル「愛のうた」は「遠野ものがたり」を同時収録。CD版とカセット版があり、いずれも1,200円。

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