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金沢21世紀美術館で医美同源シンポジウム 「入院生活豊かにするデザイン」テーマに

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)のシアター21で1月26日、医美同源シンポジウム「入院生活を豊かにするデザイン」が開催された。主催は一般社団法人 菊地誠22世紀医美支援事業団。

前回の学生の部大賞「LESS IS MORE-自分の気持ちと向き合うためのツール」

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 同団体では、昨年12月25日から入院中の患者の設定で、患者の暮らしが今よりも豊かになるような「暮らしのまわり」(衣類、寝具、入浴・洗顔道具、食器、ランチョンマット、カトラリー等などの新しいデザインを募集する「第3回 医美同源デサインコンペティション」を実施。「入院生活を豊かにするデザイン」をテーマに募集し、実現化の可能性が高い作品は病院内で使用できるよう支援していくという。

 当日は金沢美術工芸大学名誉教授でユーザー参加型のユニバーサルデザインを実践する荒井利春さん、趣都金澤理事長の浦淳さん、アートディレクターでHotchkiss社長の水口克夫さん、博友会理事長の菊地勤さん、石川県栄養士会副会長の大谷千晴さんが登壇。モデレーターを金沢21世紀美術館特任館長の秋元雄史さんが務め、歴代の受賞作品を振り返りながら、デザイン・アート・医療・看護の専門家のそれぞれの視点からテーマをより深めた。

 作品応募へのアイデアとして荒井さんから、「洗顔時にとなりの人に顔を見られないよう、ついたてを設置したこと」や、「小児病棟をまわる看護師のワゴンをシルバーの無機質なものではなく、かわいい色合いにしてキャラクターを書いたり絵本を差し込むポケットをつけたりしたこと」が事例として紹介された。「作品を使ってどんなシーンが生まれるかを提案すると、次の開発にも役立つのではないか」と話す。

 同団体事務局は、「入院生活を想像することは、若い人や経験のない人には難しいことと思うが、風邪をひいて気分がすぐれない時や、怪我をした時など身近な出来事からデザインが解決できる場面を考えてほしい。今までにない新しいアイデアの提案を期待している」と呼び掛ける。

 作品募集は3月2日まで。当日必着。詳細はフェイスブックページから確認できる。

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