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金沢21世紀美術館で「工芸建築展」 工芸と建築を現代的に融合し表現

ギャラリーBでの展示の様子

ギャラリーBでの展示の様子

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)の市民ギャラリーBで現在、「工芸建築展」が開催されている。主催は金沢創造都市推進委員会。

【パノラマVR】金沢21世紀美術館で開催中の「工芸建築展」

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 工芸建築とは、まちのクオリティーを求める有志のつながりを作り出し、新しい都市文化を金沢から発信することを目的に事業提案を行っている、NPO法人趣都金澤内の委員会「金沢まち・ひと会議」の中で「金沢らしいまちづくりができないか」の議論から生まれたアイデア。同会議議長で金沢大学教授の佐無田光さんは「かつては融合していた『工芸』と『建築』をまったく違う形で現代的に融合して表現できれば、新たな文化ジャンルの開拓になり、金沢の文化戦略・産業振興・まちづくりにとってインパクトがあるのではないかと考えた」と話す。

 展示会場では、「建築をひとつの工芸として考える」をテーマに、和紙に鉄粉をかけて焼いた作品、ひもを漆で固めて空間化した作品、寒天を構造体に見立てた作品、二俣和紙の箱で移動可能な家を表現した作品などを展示。金沢市内の台地に実在する廃虚化した町家を工芸家と建築家とでリノベートする提案など、工芸と建築の世界観を考え直す機会を提供する作品も並ぶ。

 11月17日には同会場内フュージョン21で、同展のモデレーターで金沢21世紀美術館特任館長の秋元雄史さんと出展者10人によるサロン形式の「記念トーク」を開く。作家や建築家らが「工芸建築」をテーマに何を表現しようとしてきたか、意識や感性を深掘りする機会になるという。

 佐無田さんは「現在は展覧会での提案だが、いずれは実物として金沢のまちの中で工芸建築を実現したいと考えている。同展のテーマの持つ可能性に少しでも刺激を感じたら足を運んでいただきたい」と話す。

 開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。今月19日まで。17日の「記念トーク」の開催時間は19時~21時。参加費は4,000円(飲食込み)。参加はホームページで受け付ける。

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