金沢・湯涌温泉にほど近い東浅川小学校(金沢市浅川町)で11月12日、「第1回 金沢ゆず 香るん祭り」が行われる。
「金沢ゆず」は、浅川地区で栽培される厚みのある皮や芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴の地元特産のユズ。近年一定の量産態勢を整え、昨年は豊作だったものの半分しか出荷できず、知名度の低さが課題になっている。そこで、より多くの人に金沢ゆずを知ってもらおうと、今回の祭りを企画したという。
当日は、1000人前の「金沢ゆずこしょう鍋」を振る舞うほか、金沢ゆずの手絞り実演、足湯、ゆず餅の販売、ゆずこしょうを添えたジビエの提供などを行う。飲食ブースには市内の飲食店など10店が出店。和菓子店「加賀彩」(諸江町)は金沢ゆずを使ったチーズケーキ、クラフトビールとナポリピザの店「オリエンタルブルーイング」(東山)は金沢ゆずを使って醸造したビール「湯涌ゆずエール」、翠星高校(白山市)は金沢ゆずを使ったスイーツなどを販売する。そのほか、採れたての金沢ゆずなどの販売、金沢ゆずの入浴剤作り体験なども予定する。
「夢は全国の方に金沢ゆずを知ってもらうこと。今回の祭りはその一歩」と話す同実行委員長の小坂哲雄さん。「湯涌ゆずエール」が今年9月、日本地ビール協会主催の「インターナショナル・ビアカップ2017」で金賞を受賞するなど追い風が吹いているともいい、「この流れに乗って、金沢ゆずで地域を元気にしていきたい」と意気込む。当日は「気軽にお越しいただいて、さまざまな形で金沢ゆずの魅力を感じてもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~15時。