石川県で清酒の製造販売を行い、「天狗舞」などの銘柄で知られる「車多酒造」(白山市坊丸町、TEL 076-275-1165)が「日本酒の日」の10月1日、スキンケアシリーズ「shu re(シュレ)」を発表した。
同シリーズは日本酒のうまみ成分「α-EG」が持つ保湿機能に着目し、同社研究グループと「金沢工業大学」(野々市市扇が丘)の尾関健二研究室が3年ほど前から共同で開発を進めてきた。同社の日本酒は自然のまま酒母を育てる山廃仕込みで製造されており、良質な酒母からより多くの酵母が作られることで、一般的な清酒には0.5%ほどしか含まれていないα-EGが約3倍含まれていることを発見。昨年には、同社が北陸では初となる「超音波画像診断装置」を導入したことで、α-EGには保湿効果だけでなく、皮膚真皮層のコラーゲンを増やす働きがあることを世界で初めて実証した。今回、石川県の「いしかわ産業化資源活用推進ファンド」を活用して事業化に至り、商品化が実現した。
「内外美容」をコンセプトに「肌専用日本酒」として、α-EGがより多く含まれた純米酒「shu re 特別純米」(300ミリリットル=1,500円)と、この純米酒を配合した「shu re 美容保湿クリーム」(30グラム=6,000円、以上税別)を発売する。今後の展開について、「お客さまの声をお伺いしながら、ラインアップを増やしていきたい」という。
同社の徳田耕二さんは「shu re 美容保湿クリームは、こだわり続けた山廃仕込みだからこそα-EGがより多く醸しだされた純米酒と、天然成分100%の原材料のみでできている。肌本来の力を引き出しながら肌のうるおいをキープし、弾むような素肌を実感していただけるはず。発酵によるアミノ酸を含むお肌に優しいクリームとなっているので、幅広い方にご使用いただければ」と話す。
同商品は、同社店頭や「shu re」ホームページ内通販サイトのほか、「大和 香林坊店」(香林坊1)、「黒門市場」(武蔵町、めいてつ・エムザ内)、「イオンモール新小松」(小松市)、首都圏の百貨店でも販売する予定。