金沢市文化ホール(金沢市高岡町15、TEL 076-223-1221)で10月4日と15日、2回にわたって「アジア生物文化多様性国際会議開催一周年記念 国際フォーラムシリーズ」が開催される。
2016年10月に七尾市で開催された「第1回アジア生物文化多様性国際会議」では、地域コミュニティーが地域の多様な自然資源と文化資源を生かし、豊かな自然共生社会を推進するための制作が議論された。その成果として、地域の生物多様性と文化多様性の重要性を確認し、守り、利用しながら持続可能な地域づくりを進めていくことを、具体的な行動とともに「石川宣言」としてまとめた。
4日の第1回は「生物文化多様性とSATOYAMA -自然共生社会を目指す世界各地の取組を知る」。京都大学・湯元貴和教授が日本の里山の成り立ちや歴史についての講演を行う。ガーナ、インド、ボスニア・ヘルツェゴビナなど、普段はあまり触れる機会のない国々で日本発の「SATOYAMA」という概念がどのように生かされているのか、共通点や課題とともに検討する。
15日の第2回は「生物文化多様性を次世代が継承するために -東アジアの連携を考える」。地域の伝統文化の継承、環境保全、新しいビジネスチャンスなど、若い世代が活躍する場をどのようにつくり出せるかを韓国、中国からの実践者とともに討論する。今年8月に行われた「日中韓環境大臣会合」のユースセッション参加者による報告も併せて行われる。
国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット事務局長の永井三岐子さんは「海外の『Satoyama-Satoumi』がどのような風景になるか、専門家の発表を通して体験してほしい。里山づくり、持続可能な地域づくりに興味のある方、国際的な環境政策に興味のある方など多くの方に参加いただけたら」と話す。
開催時間は、4日=14時~17時、15日=13時30分~17時30分。申し込みはホームページで受け付ける。