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金沢の11寺院でアートイベント「オテラート金澤」 「破壊と創造」テーマに若手作家ら出展

「オテラート金澤2017」として開催中の「宝円寺 ガラス展」

「オテラート金澤2017」として開催中の「宝円寺 ガラス展」

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 金沢市内の寺院11カ所を会場に8月26日から、「オテラート金澤2017」が開催されている。

【パノラマVR】ガラス展と写真展を開催中の「宝円寺」

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 「金沢のお寺を巡るアートの旅」を合言葉に、若手作家や学生らが作品を展示する同イベント。8月26日~9月3日は前期として浅野川地区の「廣誓寺」(昌永町)、「崇禅寺」(瓢箪町)、「聞善寺」(同)、東山地区の「全性寺」(東山2)、「浄光寺」(森山町2)を会場に開催した。9月2日~10日は後期として小立野地区の「天徳院」(小立野4)、「高源院」(宝町)、「宝円寺」(同)、寺町地区の「松月寺」(寺町5)、「長久寺」(同5)、「常松寺」(野町1)で開催する。

 8年目の今回は「破壊と創造」をテーマに募集。県内のみならず、東京都や福井県など県外や、ニューヨーク、台湾など国外からも作品が集まった。金沢美術工芸大学(小立野5)、金沢学院大学(末町)、富山大学(富山県富山市)の学生も出展する。同イベントの実行委員会事務局を務める聞善寺の今井優悲住職は「10年目に向けて、今まで積み上げてきたものを一度リセット、破壊して、再構築、創造したいという思いを込めた。私たちの日常生活も多くの命を頂き、破壊しながら創造、生きている。そんなテーマを通して創作の可能性、地域社会の可能性を再確認する場になれば」と話す。

 後期の会場となった「宝円寺」では「ガラス展」を開催。「富山ガラス造形研究所」(富山県富山市)の在学生や卒業生5人が作品を展示する。同寺の仁王像前では、仁王像を求めて全国2000カ所を行脚する写真・造形作家の渡仁さんと仁王のイラストや写真・服飾作品を手掛ける金剛晶子さんによるユニット「密迹Z(みっしゃくず)」の作品展「阿吽の魂」を同時開催する。

 今井住職は「毎年、お子さまからご年配の方まで多くの方にご来場いただいている。お寺の中、畳の上での作品鑑賞は美術館と違い、ゆったりのんびりと作品に向き合える。ぜひ、お寺とアートの非日常を味わいに来ていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~18時(土曜は20時、最終日は17時まで)。宝円寺のみ土曜は19時まで(最終日は10時~15時)。9月10日まで。

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