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金沢のお寺でアート展「オテラート2014」、今年のテーマは「只今」

会場の一つとなっている廣誓寺

会場の一つとなっている廣誓寺

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 金沢の浅ノ川かいわいの3寺院が連携し、お寺を会場にアート作品の展示やイベントを行う「oterart オテラート2014」が現在、開催されている。

会場の「廣誓寺」の様子

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 会場となるのは、「廣誓寺」(金沢市昌永町)、「崇禅寺」(瓢箪町)、「聞善寺」(同)。主催は、若手住職や副住職らで運営する「寺子屋の会」。かつての寺子屋のように「学びの場」として、地域に根差した文化や情報を発信する「寺の在り方」を再考しようと2009年から活動を続けている。

 開催5年目となる今年のテーマは「只今(ただいま)」。「お寺という場所を通して個々の原点を確認し、現代という時代の出発点を問い直す機会を作りたかった」と話すのは、「廣誓寺」住職の巽亮光さん。今年はサテライト会場として「宝円寺」(宝町)も参加し、学生を中心に約50人が出展する。

 会場には絵画やオブジェ、映像、陶芸などの作品が、寺院の雰囲気に合わせレイアウトされている。招待作家として参加する九谷焼の船木大輔さんは「はじめてのおつかい」と題した「赤ずきんちゃんシリーズ」を出展。「ギャラリーでの展示と違い、自由にレイアウトするのが新鮮。発想が豊かな学生に交じり、いい刺激にもなる。持っている力をフル活用し制作した」と話す。

 関連イベントとして、金沢21世紀美術館の秋元雄史館長をパネリストに迎える「oterart講評会」(13日・15時~、廣誓寺)、「沖縄三線の演奏会」(14日・18時30分~、聞善寺)などを予定する。巽さんは「今年は市の協働のまちづくりチャレンジ事業にも採択された。年々、参加を希望する寺院が増えているので、今後は他の寺院群とも連携しながら活動を広げていきたい」と話す。

 開催時間は13時~18時。9月15日まで。イベントの予約・問い合わせは、同会事務局(TEL 076-252-3592)まで。

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