金沢港近くの西田幾多郎記念哲学館をはじめとする周辺施設で8月27日、「金沢ベイツアー」と「金沢ベイフォーラム」が開催される。主催はNPO法人趣都金澤(金沢市下本多町6、TEL 076-223-3580)。
金沢港や大野地区周辺の「金沢ベイエリア」の街並みや自然、文化などの資源を知り、文化意識を向上させることを目的とする「金沢みなとの文化祭」。7月に開かれた「金沢ベイフェス」に引き続き、金沢港とその周辺地域の文化に触れる機会を提供する「金沢ベイエリアツアー」、石川の文化を知り文化振興を考える機会を提供する「金沢ベイフォーラム」を行う。
「金沢ベイツアー」では、金沢港周辺の街並みをナビゲーターと学びながら、名所を巡る。ハーブ農園ペザンの俵朝子さんがコーディネートしたAコース「内灘・河北潟を巡る自然体験コース」では、風と砂の館と米軍試射着弾地観測所跡での歴史探訪や、ハーブ農園ペザンでの昼食などを予定。紺市醤油(しょうゆ)代表の紺田健司がコーディネートしたBコース「大野・金石を巡る醤油と歴史を感じるコース」では、大野にあるもろみ蔵周辺の散策、みそ汁専門店での昼食、寺や神社巡りなどを予定する(募集人数は各コース25人)。
西田幾多郎記念哲学館で行われる「金沢ベイフォーラム」では、まちづくりやベイエリアに関心がある人をはじめ、誰でも楽しんでもらえるよう、経済・歴史・文化・社会など多彩な視点から話題を提供。地元新聞での連載やラジオ出演を行う金沢大学教授の加藤和夫さん、北陸・金沢の歴史に詳しい元歴史博物館館長で金沢星稜大学教授の本康宏史さんらを交え、まちづくりやNPOの役割、哲学的アプローチから金沢ベイエリアを思考する。
主催の同法人理事の辻匡さんは「ツアーからフォーラムへと連結するスケジュールを予定しており、セットで参加すると充実した地域の歴史未来探訪の一日となる。金沢ベイエリア近郊にお住まいの方を中心に、より多くの方に参加いただけたら」と話す。
「金沢ベイツアー」の開催時間は10時~13時30分、参加費は3,000円(交通費・昼食込み)。「金沢ベイフォーラム」の開催時間は14時~17時、参加無料、定員は120人。参加申し込みはホームページから受け付ける。