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金沢の町家ゲストハウスで「絹彩画展」 兼六園の雪づり描いた作品など展示

福井県 越前岬の水仙を描いた絹彩画

福井県 越前岬の水仙を描いた絹彩画

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 金沢の忍者寺近くのゲストハウス「町家salon&stay 初華 ui-ca」(金沢市野町、TEL 090-2839-5770)で5月1日、「前野節 絹彩画展」が始まった。

「前野節 絹彩画展」のチラシと作品

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 「絹彩画(きぬさいが)」は、前野さんが考案した創作絵画。絵の具の代わりに正絹の着物地を使い、日本の伝統工芸である木目込み人形の技法を用いて、風景や植物、人物などを描く。着物地の色合いや模様、質感などを生かした作品は、温かさや郷愁に満ちている。

 「初華」は、1892(明治25)年に建てられた町家を改装し、昨年夏にオープンした1日1組限定の宿。代表の町家由美子さんは、開業前から「町家の歴史と風情のある空間でアートとコラボしたい」と夢を持っていたという。知り合いを通じて前野さんと出会い、作風や作品に込めた思いが初華の雰囲気や町家さんの思いと重なる部分があり、「町家×Art」企画の第1弾として開催することになった。

 今回は「古裂(こぎれ)で彩る 日本の原風景」をテーマに、兼六園の雪づりをモチーフした作品や福井県越前岬に咲く水仙を描いた作品など約10点を展示。前野さんの指導の下、絹彩画を作るワークショップや、絹彩画を飾った部屋に宿泊する特別プランも用意する。

 町家さんは「絹彩画は、離れると全体の世界感が、近づくと着物地の風合いが味わえ、二度三度楽しめるのが魅力」と話す。「現在と過去を行き交うような時間を過ごしてもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は11時~18時(最終日は15時まで)。入場無料。今月3日まで。

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