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金沢の食品研究所、海藻と米粉でイカもどきの食材開発 不漁による高騰に対応

色や食感まで再現した「イカもどき」の調理例

色や食感まで再現した「イカもどき」の調理例

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 金沢の日本海藻食品研究所(金沢市本江町)が1月27日、海藻と米粉を原料に「イカもどき」の食材の開発に成功したと発表した。

「イカもどき」を使った料理

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 おからや海藻を使った食材の開発を手掛ける同社。昨年は独自の技術で開発した、温めても溶けないソフトクリームで話題を集めた。今回は、昨年から不漁によりイカが高騰していることを受け、見た目も食感も本物に近いイカのような食材を作り出した。

 発想の元になったのは、同社が2015年に開発した「ふぐの皮もどき」。この時、おからを練り込んだ海藻シートを使ったことから、今回も海藻をベースにした。ただ、海藻だけだと無色透明になるため、米粉を加えてイカの白さと弾力のある食感を再現した。凝固剤として水と酢も入れているが、その分量やバランスに最も苦慮したという。

 出来上がりは無味無臭で癖がなく、そのまま切れば「イカ刺し」、めんたいこと混ぜれば「イカめんたい」、衣を付けて揚げれば「イカリング」など、アレンジによってさまざまな形で楽しめる。イカはコレステロールが高いといわれるが、その心配がないのも特長。

 同社の白石良藏会長は「イカを使ったあらゆる商品が値上がりし、業者は悲鳴を上げている。『イカもどき』なら安くておいしいイカが楽しめるので、ぜひ活用してもらいたい」と呼び掛ける。「質感までそっくりで本物だと思う人も多いのではないかと自信を持っている」とも。

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