金沢市の金沢21世紀美術館シアター21(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で2月11日・12日の2日間、舞台「ロンリートランシーバー1976/2016」が上演される。
1976(昭和51)年の金沢で、夢を追い掛ける若者たちを描く同作。シンガー・ソングライターを目指し、金沢のライブハウス「ミュージックコート」で歌う庄之助と春樹、金沢を飛び出し外の世界を見たいナオミ。庄之助役に石川県を中心に活動する演劇ユニット「villa collection」の猪島涼介さん、春樹役をいしかわ観光特使としても活動する五人組ロックバンド「Seattle Standard Cafe'(シアトルスタンダードカフェ)」のボーカル・中新賢人さんが演じ、W主演を務める。
ミュージシャンである中新さんは、同作で俳優デビューを果たす。脚本・演出を務める中村衛一郎さんは「春樹役は歌を歌える事が絶対条件だった。金沢が舞台ということもあり、地元を中心に活躍する中新さんに打診したところ、新しいことに挑戦したいという中新さんの気持ちとも合致し、快く引き受けてくれた」と話す。
そのほか、ナオミ役に金沢在住の女優・北川莉子さん、中新さんがプロデュースする「ほくりくアイドル部」のメンバーなど地元色豊かな出演者や、特別出演としてブラザートムさんが脇を固める。
1970代の金沢にあった施設や風景、当時を振り返る音楽が登場するのも「見どころの一つ」。中村さんは「音楽は湧き出るもの。今回の舞台のために作った楽曲やすてきなキャストが勢ぞろいする同作を多くの方に楽しんでいただきたい。ぜひ会場でお会いしましょう」と呼び掛ける。
公演日時は11日19時開演、12日13時・17時開演の全3回公演。鑑賞料金=2,000円。問い合わせはミュージッククラブ(TEL 076-257-8886)まで。