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金沢にイノシシ皮アイテム専門店 県の害獣問題に取り組み、商業価値見いだす

イノシシの皮を加工して作られた製品

イノシシの皮を加工して作られた製品

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 金沢市の観光地・寺町寺院群近くにイノシシ皮とシルバーの専門店「COLLEGIUM(コレギウム)」(金沢市寺町2、TEL 076-287-3795)がオープンして1カ月がたった。

【パノラマVR】寺町にオープンしたイノシシ皮とシルバーの専門店「COLLEGIUM」

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 同店を運営するのは「ハタブネコンサルティング」。北陸先端科学技術大学(能美市)知識科学研究科の学生チームが立ち上げた合同会社が元になっており、現役の同大生である吉村祐紀さんが代表を務める。昨年、羽咋市などの依頼で害獣対策に取り組み、駆除されたイノシシの肉のブランド化を形にした。一方で産業廃棄物として出るイノシシ皮を有効利用できないかと、市から事業として引き継ぎ、オリジナルブランド「STY」としてイノシシ皮製のバッグや小物などを販売する。

 イノシシ皮は牛革と比べると耐久性が5倍、重さは3分の1と軽く、水ぬれに強いという特長がある。しかし、天然のイノシシならではの傷や自然に付いた染みなどが目立ちやすく、そのままでは広く商品として販売するのは難しかった。皮をなめした後に同社が考案した加工を施すことで、元の難点を目立たなくし、傷や水にさらに強くなるという。

 店内には「STY」の商品のほか、北海道のシルバーブランド「buff」とのコラボ商品、千葉県のレザーアイテムブランド「NUIZAEMON(縫いざえもん)」のイノシシ皮のバッグなども並ぶ。どちらのブランドも西日本での取り扱いは同店のみ。

 吉村さんは「日本で販売されている皮の中でも特に珍しい皮を扱っている。まずは気軽にイノシシ皮を触りに来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~18時(土曜・日曜は19時まで)。

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