JR金沢駅近くのミステリーカフェ「謎屋珈琲店」(金沢市安江町、TEL 076-208-3728)で11月3日、「杉みき子 トーク&サイン会」が開催される。
新潟県在住の杉みき子さんは児童文学者として「かくまきの歌」「小さな雪の町の物語」など数々の作品を発表し、1957(昭和32)年の第7回児童文学者協会新人賞をはじめ、多くの賞を受賞。一方でミステリーファンであることでも知られ、ミステリー雑誌への投稿や作家への解説なども務めている。
今回、杉さんの作品の中からミステリー要素のある児童文学作品や書き下ろし作品、ミステリーパロディー作品、ミステリー作家への解説などを編集した「マンドレークの声 杉みき子のミステリ世界」を、市内の出版社「龜鳴屋(かめなくや)」(大和町)が刊行。編集を担当したのは、有栖川有栖さんや宮部みゆきさんなど多くの作家をデビューに導き、日本のミステリー界への貢献から第4回本格ミステリ大賞特別賞の受賞歴もある編集者・戸川安宣さん。
同作品の出版を記念して同店と交流のあった戸川さんが、ミステリーつながりということや杉さんの出身地が同じ北陸であることなどからイベント開催を提案。司会も戸川さんが務める。イベント後は同作と戸川さんが編集を務めた仁木悦子さん作「私の大好きな探偵」の販売とサイン会も行う。
赤木かん子さん作「暗号と名探偵」に収録の戸川さんの暗号に関する解説文に影響を受けたという店主の郷司峰義さんは「金沢と新潟、市内の出版社、ミステリーなどいろいろなご縁が合わさった奇跡的なイベント。恐らく2度とはないイベントになると思うので、お時間の許す限りぜひ足を運んでいただきたい」と話す。
開催時間は14時~。参加費=500円(ワンドリンク付)。先着40人。申し込みはホームページから受け付ける。