金沢・小立野方面にある高源院(金沢市宝町7、TEL 076-261-4957)で7月1日、「一ツ灸(きゅう)」が開催される。
一つ灸は、一如孝順(いちにょこうじゅん)が中風に苦しみ、病から救われたいと祈願し続けていたところ、夢の中でおきゅうを施され、目が覚めるとすっかり回復したことが起源となる宗教行事。
施きゅうは一如孝順から伝わる方法に従い、男性は左膝、女性は右膝の「膝眼」という両脇のくぼんだ場所に黒い印を付け、米粒大のもぐさを施し、線香で火をつける。今回は通常のおきゅうよりも熱くなく、身体に優しいとされる「温熱きゅう」が初導入される。いずれも足の痛みやだるさに効果があり、施きゅう後は足腰が軽くなるという。
会場内には休憩スペースも設けられ、糖尿や高血圧に効果のある「桑茶」の提供や、昔ながらの製法で身体に優しい新鮮な野菜の販売など、参拝客が楽しめる企画も準備。
住職の川端孝法さんは「今回初めて導入する温熱きゅうはおきゅうの跡が残るのが嫌な方や熱い思いをしたくない方にお薦め。要望をいただいて実現できたものなので、ぜひ多くの方にお試しいただけたら」と参加を呼び掛ける。
開催時間は5時~15時。