「ベートーヴェンと仲間たち」をテーマに、金沢駅周辺でGWに繰り広げられた「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2008」の入場者アンケートの結果が、このほど同実行委員会から明らかにされた。それによると、音楽祭の感想で「良かった(感動した)」が98.0%、「来年開催されれば、また来たい」が93.1%に上り、当初の予想を大きく上回る入場者を記録した同音楽祭の熱気を裏付ける数字となった。
アンケートは、4月29日~5月5日の開催期間中、会場で行われ、627人から有効回答があった。音楽祭の感想では、「良かった(感動した)」615人(98.0%)、「良くなかった」「無回答」各6人(各1.0%)で、極めて高い満足度がうかがえた。
30公演あった有料公演のうち何公演聴いたかを尋ねる設問に対しては、1公演が192人(30.6%)で最も多かったが、4公演以上が177人(28.2%)で次ぎ、2公演108人(17.2%)、3公演89人(14.2%)、無回答61人(9.7%)の順となった。4人に1人以上が4公演以上聴いたことについては、1公演のチケットが平均1,500円と安く、4公演を自由に選べる「チケット4」(5,000円)などに人気が集まったためとみられる。
「来年開催されたら来たいかどうか」については、「はい」が584人(93.1%)、「いいえ」が11人(1.8%)、「無回答」が32人(5.1%)という結果に。さらに、来年開催された場合、聴きたい作曲家名を挙げてもらったところ、モーツァルト183人、ショパン60人、バッハ52人、チャイコフスキーとシューベルト各41人、ブラームス40人の順となり、モーツァルトが他を大きく引き離した。
初開催となったラ・フォル・ジュルネ金沢は、当初予想の50,000人を大きく上回る83,830人の入場者があった。同音楽祭提唱者のルネ・マルタン氏は「来年は、テーマをモーツァルトとし、公演数を20から30は増やしたい」と継続開催に意欲を示しており、今回のアンケート結果はそれを強く後押しするものとなりそうだ。
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