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「蜜のあはれ」原作者・室生犀星記念館で企画展 二階堂ふみさん主演で映画化

映画「蜜のあはれ」で使われた衣装など

映画「蜜のあはれ」で使われた衣装など

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 金沢三文豪の一人として知られる室生犀星の生家跡に建つ「室生犀星記念館」(金沢市千日町、TEL 076-245-1108)で現在、企画展「蜜のあはれ」が開催されている。

【パノラマVR】室生犀星記念館で開催されている企画展「蜜のあはれ」の会場風景

 俳句・小説・随筆など多彩な分野で作品を生み出した犀星が晩年に発表した小説「蜜のあはれ」は全編が会話文で構成され、少女に化身した金魚「赤井赤子」が老作家「おじさま」を翻弄(ほんろう)するという奇想天外な物語。

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 金魚と老作家と幽霊が主役となる同作品は妖しくもみずみずしく描かれ、発表から半世紀以上を経た今でも色あせず濃厚な色彩を放ち、これまで何度も朗読劇やラジオドラマなどで演じられた。今春、映画好きでもあった犀星の望みがかなう形で初の映画化が実現した。

 映画で小悪魔的な金魚・赤子役を演じるのは二階堂ふみさん。高校生時代に小説を読み興味を持った二階堂さんは同館を訪れ「機会があるのなら金魚役を演じたい」と希望していたという。老作家「おじさま」を演じた大杉漣さんは「二階堂さんの金魚っぷりは見事」とコメント。老作家の過去の女で怪しげな幽霊役に真木よう子さん、親交の深かった作家・芥川龍之介役に高良健吾さん、金魚売りの男役に永瀬正敏さんらが出演する。監督は石井岳龍さんで、ロケは昨年4月に加賀市・金沢市のほか富山県でも行われた。

 4月1日の全国公開にあわせ開催する同展では、映画の台本や衣装、小道具などを展示するほか、小説としての「蜜のあはれ」から犀星が初期叙情詩において着眼していた「魚」への特別な思いなども紹介する。関連講座として、同館の上田正行館長による講座「蜜のあはれ-犀星版『異類婚姻譚(たん)』」(4月23日、10時~11時、電話での申し込みが必要)を予定する。

 開館時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=300円・65歳以上=200円・高校生以下無料。6月26日まで。

後援申請20141009