金沢歌劇座(金沢市下本多町6)で12月13日、前金沢市長・山出保さんらによるトークセッション集「金沢らしさとは何か」の出版記念シンポジウムが開催される。
1990年から20年間にわたって市長を務めた山出さんは、特にまちづくりに重点を置き、金沢21世紀美術館の開館などに貢献した。明日の金沢の在り方を研究する「金沢まち・ひと会議」の有志は2013年から、山出さんのまちづくりの記録をまとめた著書「金沢の気骨」をテキストに、全10回の勉強会を開催してきた。今回のシンポジウムは、勉強会での議論をまとめた「金沢らしさとは何か」(12月10日発売、1,728円)の出版を記念して行われる。
シンポジウムには、山出さんに加えて、同美術館の設計を手掛けた建築家・妹島和世さん、同会議メンバーの埼玉大学准教授・内田奈芳美さん、金沢大学教授・佐無田光さんが登壇し、「金沢らしさ」や「金沢らしいまちづくりの重要性」について語り合う。参加者と交流する茶話会も予定する。
同会議メンバーの高山健太郎さんは「北陸新幹線開業後、金沢がますます注目を集める中、『金沢らしさ』について語り合うことによって、それぞれの『金沢』についてもあらためて考えてもらえれば。地元の方だけでなく、各地でまちづくりに取り組む方のヒントにもなるはず」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、シンポジウム=18時30分~20時、茶話会=20時10分~21時。定員250 人。先着順で12月9日までに申し込みが必要。会費は、一般=3,500円、学生=2,000円(書籍・茶話会費込み)。