石川県内唯一のミニシアター「シネモンド」(金沢市香林坊2、TEL 076-220-5007)で11月28日から、マダガスカル島を舞台に描いた「ギターマダガスカル」が上映される。
監督を務めるのは、大阪府出身で金沢美術工芸大学大学院を卒業した亀井岳(たけし)さん。在学中は彫刻を専攻し、卒業後は能登や金沢で教師として働いた経歴を持つ。金沢で出会ったモンゴル人に誘われて旅をしたことがきっかけとなり、2009年に初監督作品となる「チャンドマニ ~モンゴルホーミーの源流へ」を完成させた。
2作目となる同作は、世界的に著名でマダガスカルを代表するミュージシャン「トミノ」「ババ」「テタ」「デ・ガリ」の4人が、マダガスカル音楽のルーツをたどる旅を描いたドキュメンタリードラマ。少人数のスタッフを連れマダガスカル島へ渡航し、現地の人々と共に製作を進めた。
亀井監督にとって11年間暮らした金沢は「第二の故郷」であり、同館への思い入れは深いという。「15年前にシネモンドで見た『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に衝撃を受け、長編映画を撮りたいと思った。金沢で本作を上映できることを幸せに感じている。たくさんの方々に楽しんでいただければ」と話す。
26日には、「オヨヨ書林 せせらぎ通り店」で亀井監督によるトークイベントを開催。撮影時の未公開写真やマダガスカル音楽の解説を中心に、遠く離れたマダガスカルの文化に触れることができる内容になるという。参加費は1,000円(マダガスカル風おやつ付き)。
上映時間は17時45分~。12月4日まで。初日の28日には亀井監督の舞台あいさつも予定する。