「熱狂の日」音楽祭開幕-金沢で華やかにオープニングコンサート

オープニングを祝いJR金沢駅もてなしドームで開かれた小学生によるマーチングバンド演奏

オープニングを祝いJR金沢駅もてなしドームで開かれた小学生によるマーチングバンド演奏

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 「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2008」が29日、金沢市の県立音楽堂などで幕を開け、城下町金沢がクラシック音楽で華やかに彩られた。オープニングコンサートでは、オーケストラ・アンサンブル金沢がベートーヴェンの交響曲などを演奏して開幕を祝い、5月5日までの期間中、無料イベントを含む117公演が繰り広げられる。

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 29日から5月2日は、3日から5日までの本公演に先立つプレイベントにあたり、初日は金沢、富山、福井のJR各駅で、地元中高校吹奏楽部によるファンファーレが一斉に演奏され、祭りムードを盛り上げた。

 県立音楽堂コンサートホールで行われた開幕セレモニーでは、実行委員会会長の前田利祐氏(前田家第18代当主)、谷本正憲石川県知事、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏らがあいさつした。続くオープニングコンサートでは、井上道義(オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督)指揮、アンサンブル金沢の演奏で、ベートーヴェンの序曲「コリオラン」と交響曲第2番が演奏され、小編成の室内楽らしい繊細で豊かなニュアンスの音づくりで満員の聴衆を魅了した。

 ラ・フォル・ジュルネは、「一流の演奏を低料金で提供することにより、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓する」との理念に基づき、1995年、フランス北西部の港町ナントで始まり、斬新で質の高い内容で一躍、世界注目の音楽祭となった。2000年からポルトガル、02年からスペイン、05年からは東京でも開催され、金沢での開催は世界で6都市目となる。

 ラ・フォル・ジュルネ金沢は「ベートーヴェンと仲間たち」をテーマに、すべてベートーヴェンの作品を演奏する。プレイベントで12公演、本公演で44公演、エリアイベントで61公演があり、世界各国から延べ1000人の音楽家が出演の予定。1公演のチケットは平均1500円、0歳から入場可能なコンサートもあり、子ども連れでクラシックを気軽に楽しめるプログラムが魅力となっている。

 音楽祭チケットは、期間中すべての公演に利用できる「マルチ・パス」=12,000円、4公演を自由に選べる「チケット4」=5,000円がある。問い合わせは、同音楽祭実行委員会事務局(昭和町20、TEL076-232-8111)まで。

ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2008オーケストラ・アンサンブル金沢国際音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」、金沢開催決定-東京と同時開催(金沢経済新聞)描き出すアートな街-井上道義さん(オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督)(金沢経済新聞)

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