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金沢のギャラリーで日本画展-能登の倒木描く六曲一双のびょうぶ絵が圧巻

犀川大橋たもとのガレリアポンテで開催中の個展 「佐藤 俊介 展」

犀川大橋たもとのガレリアポンテで開催中の個展 「佐藤 俊介 展」

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 金沢のギャラリー「ガレリアポンテ」(金沢市野町1、TEL 076-244-6229)で現在、能登の倒木を描いた六曲一双(ろっきょくいっそう)のびょうぶ絵を中心とする個展「佐藤俊介展」が開催されている。

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 今回、注目を集める「border」と銘打たれたびょうぶ絵の作品は、6面で構成されたびょうぶが右隻と左隻(隻=せき)で1組の、六曲一双と呼ばれる大作。

 作者の佐藤さんが子どものころ、「母親の生家がある奥能登で聞かされた、土地に残る柳田国男的なおどろおどろしい昔話の遠い記憶と、年を重ねた今日にその場所にたたずんで感じる、落ち着き安らぐ自身の気持ちが重ね合わさった時、幽遠の歴史へと続く過去と、自己の意識からなる現在の境界は、地図のように線で分けられるものではなく、生と死のように相反するものが同時に存在する領域にある」と感じ、壮大な六曲一双のびょうぶ絵として、奥能登のその場所で出会った倒木の夜の姿に描いたもの。

 同ギャリー・オーナーの本山陽子さんは「今回は倒木のびょうぶ絵を中心として、佐藤さんの新たなモチーフとなる『木』の小品を展示している。漆黒から浮かぶ生命の煌(きら)めきに久遠の時間の循環を感じる作品群。独自の歩みを続ける佐藤さんの今を切り取る個展となれば」と話す。

 営業時間は11時~18時。水曜定休。2月1日まで。

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