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金沢盆の風習「キリコ」に新タイプ登場-折り鶴型に先祖への手紙

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 金沢の「創作和紙工房 まるとも」(金沢市示野町西、TEL 076-267-3100)が7月、新旧の盆の時期に合わせ新しいタイプのキリコの販売を始めた。

絵や手紙、家族の写真などが印刷できるタイプも

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 金沢市内では盆を新盆、金沢盆と呼び、全国よりも約1カ月早い7月中旬ごろにも行う風習がある。その際、墓前に供えるのがキリコと呼ばれる箱型の灯籠で、これも金沢独自のものといわれている。くぎやプラスチックを使うため、近年処分が問題となっていた箱キリコに対し、木製の板キリコも登場し、防火上、中にろうそくをともすことを禁止する寺も増えるなど、時代とともに変化している。

 同社が新たに提案するキリコは、和紙を使い、誰でも気軽に手作りすることができるもの。雨で自然に溶解するタイプもあり、処分の問題も少ない。折り鶴型になるようコンパクトに折りたたんだ状態で販売し、購入した人が広げてつり下げる。

 キリコには文字なども書くことができるため、「墓参りは故人との心の対話。一言書くことで命の絆を感じてほしい」と工房長の中山道男さんは提案する。今後は5節句をテーマにした5色のキリコや、子どもの手紙、写真などをデジタル処理して和紙に印刷したキリコなども展開していく予定。「病気のお見舞いやスポーツチームの応援の寄せ書き、外国の方へのプレゼントにもおすすめ」という。

 大きさはL・M・Sの3種類で、色は白と赤の2種類。価格は、通常の和紙タイプ=500円、水溶性の和紙を使ったタイプ=800円。商品は全て同社で販売する。営業時間は8時30分~19時。土曜、日曜、祝日定休。

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