金沢駅からほど近い工芸品店「KOGEIまつきち」（金沢市安江町、TEL 076-254-5416）で現在、現代工芸の若手作家による「ちゃわん展」が開催されている。

展示されている若手作家の作品の数々

　県内外を問わず、若手作家を応援するため積極的に作品発表の場を提供する同店。同展では、これまで常設で扱ってきた作家を中心とした19人の作品約40点を並べる。今年6月に開催された「飛騨高山大茶会」の一環で行われた「百椀（わん）展」に出品した作家にも声を掛けた。

　同展への作品制作にあたり、作家らに伝えたのは「寸法や使い勝手など、いわゆる『抹茶わん』の概念にとらわれなくていい」と店主の松平修一さん。「作家の自由な発想で生まれた作品を、お客さま自身が使い方を考えるのも面白い」と話す。会場に並ぶのは、陶・ガラス・漆などを素材とした独創的な作品。ポップな図柄の九谷焼や、漆と陶器を組み合わせたユニークなものなど、一見しただけでは素材が分からないが、手に取ると、その意外性に驚く作品も多い。

　松平さんは「『抹茶わん』というテーマで、こんなに幅広くユニークな作品がそろった。多くの人に実際に手に取って見てもらえれば」と来店を呼び掛ける。

　開場時間は10時～17時。火曜定休。7月12日まで。