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金沢の工芸店で「温故知新」展-新旧の茶道具で茶席をしつらえ

江戸時代のものから現代のものまで新旧の茶道具を置いた店内

江戸時代のものから現代のものまで新旧の茶道具を置いた店内

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 金沢の工芸品店「KOGEIまつきち」(金沢市安江町、TEL076-254-5416)で8月10日、新旧の茶道具を用いた茶席のしつらえを紹介する企画展「温故知新」が始まった。

「温故知新」展を開催する「KOGEIまつきち」

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 地元の若手工芸家らの作品を常時販売する同店。今回の企画展では、現代の作家や職人が手掛けた洗練されたデザインの茶道具と、江戸時代に作られ、粋人の手から手へと渡ってきた古い道具を組み合わせ、茶道を始めたばかりの若い年代層にも受け入れられる、もてなしの場の演出方法を提案する。

 床の間を彩るのは、ラクダを描いた金沢市在住の加賀象眼作家・坂井貂聖さんの花器と、「八月十五夜」をテーマにした江戸時代前期の俳人・雛屋立圃の掛け軸。その手前には、内部に電磁調理器を組み込んだ茶席用桐棚と金沢市在住の釜師・宮崎匠さんの茶の湯釜、竹を編み漆で仕上げた重要無形文化財「きゅう漆」保持者(人間国宝)・小森邦衛さん(輪島市)の茶入れ、江戸時代中期から後期にかけて現在の福岡県で作られた高取焼の「沓(くつ)茶わん」、中国製の水差しなどを用意した。

 店主の松平修一さんは「床の間は花器のラクダと掛け軸に描かれた月とでシルクロードをイメージした。古い物には、今になっては出せない良さ、味があるので、ぜひ新しい物と取り交ぜて使ってほしい」と話す。

 店内にはこのほか、金沢卯辰山工芸工房(卯辰町)・高木基栄さんのガラス製水差しや、岐阜県在住の陶芸家・桑田卓郎さんの茶わん、約400年前にオランダで焼かれたウズラ型の香合も並べられている。

 営業時間は11時~19時。火曜定休。入場無料。今月20日まで。

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