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福島の仮設で暮らすおばあちゃん手作りのエコたわし、金沢のコーヒー店で販売

橘珈琲店で販売しているエコたわし

橘珈琲店で販売しているエコたわし

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 金沢の「橘珈琲店」(金沢市茨木町、TEL 076-254-1819)で現在、福島県相馬郡新地町の仮設住宅で暮らすおばあちゃんらが手作りした「エコたわし」が販売されている。

福島の「エコたわし編み隊」が作ったエコたわしを販売する橘珈琲店

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 この活動は、店主の橘裕司さんが東日本大震災のボランティアとして、昨年5月に仙台市宮城野区、6月に福島県南相馬市、9月に同県新地町を訪れたことをきかっけに出会った新地町の旅館「朝日館」のおかみ・村上美保子さんが主導する「エコたわし編み隊」を応援するもの。

 各地で焙煎(ばいせん)したてのコーヒー300杯をサービスするなどのボランティアを行ってきた橘さん。被災者を目の当たりにして「仮設住宅での暮らしを余儀なくされ、テレビを見て過ごすしかなかったというおばあちゃんたちが、皆で集まって話をしながらたわしを編み始めた。その売り上げで温泉に行こうという目標を持てたことを応援したいと思った」と話す。

 14人のおばあちゃんが参加する「エコたわし隊」は週に一度集まり活動する。震災から1年を迎える最近では「震災時の映像ばかりで思い出したくないこともある。テレビを見ないで編み物ばかりしている」との声も上がる。この活動を通して、メンバーが口にするのは「昭和の時代はいつもこうだった。ある意味、窮屈で煩わしい近所のつながりが本当は一番大事なこと」という。

 「さまざまな人が立ち寄る『コーヒー店』という場を生かし、おばあちゃんたちのたわしを置くことで小さな発信の場となれば、と思う。少しでも多くの人に被災地に暮らす人たちの気持ちを届けたい」と橘さん。

 1個200円で販売するたわしの売上代金は全額、福島のおばあちゃんに届ける。今後の活動のため引き続きアクリル毛糸も募集している。送り先は「福島県相馬郡新地町小川字川向9-1小川公園仮設7-6 エコたわし編み隊 村上美保子さん」まで。

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