![箔一から発売された「金沢箔万年筆」(全5種)](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1329037908_photo.jpg)
金沢の金箔(きんぱく)メーカー「箔一」(金沢市森戸、TEL 076-240-0891)が2月1日、プラチナ万年筆(東京都台東区)とコラボレーションした「金沢箔万年筆」を発売した。
同社はこれまでにも、金沢箔の装飾を施した付加価値の高い万年筆を販売してきたが、「書き心地にこだわりたい」というユーザーからの声を受け、幅広い層から支持されているプラチナ万年筆との共同開発を決めた。
プラチナ万年筆は昔ながらの生産技法を守り続け、その実用性と耐久性が高く評価されている。同商品は、そうした高品質の万年筆に同社が金沢箔の装飾を加え、道具として「持つ・書く・収納する」の実用性に加え、「優雅な伝統美が漂う商品」に仕上げたもの。絵柄は「もみじ」「金魚」「桜吹雪」「赤富士」「月と兎(うさぎ)」の5種。
開発にあたり、金沢箔の持つ多様多種な色合いの中から、日本の美しい情景を描くのにふさわしい色を厳選し微妙な輝き方の違いや絵柄に立体感を出すことにこだわった。微風や静電気で破れてしまう約1万分の1ミリの厚さの金沢箔を、あらゆる摩擦に耐えうるよう円筒形の万年筆軸に施すため、耐久性を確保する工程には、構想から約1年半を費やしたという。
同社担当者は「ものづくりにこだわる2社のコラボレーションにより生まれた万年筆。両社の職人技が出会い、生み出された伝統美が漂う万年筆を手元で楽しんでもいただければ」と話す。
価格は1万5,750円。同社本店「箔功館」のほか、東京・南青山店、他直営店、直販サイトとプラチナ万年筆販売店で取り扱う。発売を記念し、初回生産分のみ同社の金箔ロゴ入りコンバーター(1,575円)を無償で付ける。