本のリサイクルやリユースを目的とする本のイベント「ブックECO金沢」で、市民らから寄せられた古本の売却金と募金で購入した児童図書49冊が1月28日、「金沢海みらい図書館」(金沢市寺中町)に寄贈された。
国民読書年をきっかけに2010年にスタートした同イベント。同市の企業経営者ら有志で構成する「金沢企業人フォーラム」が主催し、これまで2回開催した。本を通して地域のコミュニケーションを図り、街中ににぎわいを創出しようというもので、昨年は市民などから約1万冊の本が寄せられた。
同イベントでは、協力公民館を通じて集めた本の中から、内容や状態の良い本を会場に展示し、来場者が持ち寄った本と交換する。本を持参しなくても展示されている本の中で欲しいものがあれば、募金という形で入手できる仕組みとなっている。本を持参した人には感謝の印として特製の栞(しおり)が贈られた。
贈呈式には同フォーラム関係者6人が出席し、書店「うつのみや」(広坂)社長の宇都宮元樹さんが「市民の皆さんの家庭に眠っていた文化的な財産が生かされたこれらの本を、地域学習の場で役立ててもらえれば」とあいさつ。式典後、寄贈図書を使った「読み聞かせ会」も行われた。
同イベントの開催をリクエストする声も多く、今年も10月の開催が決まっている。