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建築不動産会社がシイタケ生産-新ブランド「金沢雪吊物語」初出荷へ

「金沢雪吊物語」ブランドとして販売されるシイタケ

「金沢雪吊物語」ブランドとして販売されるシイタケ

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 建築不動産業のスーパーハウス産業(金沢市三口新町1)は1月中にも、自社生産した原木シイタケの特選品を新ブランド「金沢雪吊(ゆきづり)物語」の名称で市場に初出荷する。

自社生産のシイタケを手にするスーパーハウス産業の野村社長と従業員たち

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 同社は、営業担当者がセールスに出向いた際、訪問先の相手に渡す手土産にしようと、2009年末、肉厚で柄にも歯応えがあり、「山のアワビ」と称される生シイタケ「Rich(リッチ)115」の生産を始めた。資材置き場に原木約1万本を置き、工事で使う足場や解体した建築資材を再利用して屋根や囲いを作り、ドラム缶をストーブ代わりにして栽培。冬期間に仕事が少なくなる土木の関連企業の従業員らが中心となり、専門家のアドバイスも得ながら手塩にかけてきた。

 2010年11月からは市場にも出荷しているが、今回、より商品価値を高めようと、大きさが一定以上で形が美しいものを選び、「金沢雪吊物語」ブランドとして売り出すことにした。ブランド名は、傘が丸まったシイタケの形状から名付けた。

 サイズは、直径8.5センチ以上、厚み3.5センチ以上、かさの巻き込み1センチ以上で「シイタケステーキに向いた」(同社)「陽」、直径6センチ以上、厚み2.5センチ以上、かさの巻き込み8ミリ以上の「月」など、3種類がある。

 野村清一社長は「昨年12月の初競りで1ケース(6枚)1万5,500円の値が付いた『のとてまり』と同じ品種。採算が取れるようであれば、全国の市場にも出荷したい」と意気込む。

 同社では、栽培場所を観光農園化する計画も立てている。

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