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後世に伝えたい「金沢のしきたり展」-近江町に受け継がれる大行燈絵も

「金沢のしきたり展」で展示されている「赤穂浪士敵入場図」

「金沢のしきたり展」で展示されている「赤穂浪士敵入場図」

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 ギャラリー「金沢アートグミ」(金沢市青草町、TEL 076-225-7780)で現在、「金沢のしきたり展~近江町に受け継がれる大行燈(あんどん)絵」が開催されている。

「金沢のしきたり展」の会場風景

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 金沢に受け継がれる風習やしきたりを後世に伝え広く知ってもらおうという趣旨で開催される同展。今回が3回目で、これまで「花嫁のれん」「郷土の玩具」がテーマとなった。今回は、近江町に古くから受け継がれる芸術性の高い「大行燈絵」を取り上げる。

 絵行燈は各地の祭礼で飾られてきたが、その中でも一流の絵師が歌舞伎を画題に描いた近江町の大行燈図は評判が高かったという。等身大の役者らを極彩色で描いた作品は、舞台の一コマを切り取ったような構図から、生の歌舞伎を仰ぎみるような感覚を持たせる。単に歌舞伎人気に応えるためだけではなく、金沢で歌舞伎興行を支えたひいき筋の威信をかたどった造形文化として紹介する。

 会場には「赤穂浪士敵入場図」や「恋飛脚大和往来」「紅葉狩図」など8点が並び、いずれも縦2.5メートル×横4メートルと大きなサイズで、金沢最後の浮世絵師とされる島野春彰が手掛けた迫力満点の力作が来場者を魅了している。

 開場時間は10時~18時。水曜定休。12月18日まで。

後援申請20141009
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