石川特産のサツマイモ「五郎島金時」と小豆「能登大納言」を使ったロールケーキが6月4日～6日、一部を除く石川・福井両県の「セブン-イレブン」56店舗で販売される。

　日本記念日協会はロールケーキの最初の文字が「ロ」であることと、横から見た形状が「6」に見えることから6月6日を「ロールケーキの日」と制定している。同社はこれに合わせ、全国向けに北海道産生クリームを使ったオリジナルケーキ「3つのヒミツ！ 大きな極上ロール」を発売。石川・福井向けにはご当地スイーツ「五郎島金時と能登大納言の極上ロール」を用意する。

　五郎島金時は加賀伝統野菜の一つで、保水性の高い砂丘地で栽培されることから糖度が高く、食感はしっとりとしている。能登大納言は珠洲市をはじめとする奥能登の2市2町で栽培されている小豆で、県が戦略作物に選定してブランド化を目指している。粒が大きく、鮮やかな赤い色が特長。

　同社では、この2種の石川産食材の品質が良く、特に五郎島金時は首都圏の百貨店やスーパーでブランド野菜として販売され認知度が高いことから、今回、ケーキ材料として採用した。JA金沢市とJAすずし（珠洲市）が原料を供給し、食品製造・販売の「オハラ」（金沢市柳橋町）がサツマイモの加工を担当した。

　ケーキは、北海道産生クリームに五郎島金時の焼き芋をすりつぶしてペースト状にしたクリームを混ぜ込み、焼き芋の粒と能登大納言のかのこをトッピングして、卵をたっぷり使った生地で巻いた。価格は1本600円。

　セブン-イレブン・ジャパン（東京都千代田区）金沢地区事務所担当者は「石川県は個人のオーナーが経営し、半径500メートル以内の狭い商圏で商売をしている店が多い。このため、地域のお客さまに愛される商品を販売し、地域に密着していきたいと考えている。今回のロールケーキは3日間の限定商品だが、週末なので家族でそろって味わっていただければ」と話す。