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「能登のもったいないジェラート」販売-ワイン醸造過程で生じる果皮活用

フュージョン21で提供しているジェラート

フュージョン21で提供しているジェラート

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 石川県中小企業団体中央会が「能登ワイン」(穴水町)、ジェラート店「マルガー」(能登町)とともに開発した、ワインの醸造過程で生じるブドウの果皮を有効活用したジェラート「能登のもったいないジェラート」の販売が3月28日、県内のコンビニなどで始まった。

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 能登のブドウを活用した特産品により地域活性化を目指す「もったいな葡萄プロジェクト」の第1弾として開発が進められた同商品。同地区産の生乳や卵黄を使用しワインの香りが漂うジェラートに仕上げた。

 豊かな自然と産物に恵まれ、カキ・スイカ・クリなど農林水産業が盛んな能登半島の中央に位置する穴水町は、「まいもん=おいしいもの」の里づくりとして食の集積地を目指している。同町の特産品の一つとして知られる「能登ワイン」は2005年から県内初の本格ワイン醸造所として年間約8~10万本のワインを生産しているが、製造過程で出される年間約10トンにも及ぶ大量のブドウ果皮は、これまで廃棄されてきた。

 同プロジェクトでは、「アイスクリームやジェラートの消費量日本一」(2008年、総務省家計調査)という県民性を捉え、地場食材を使用してジェラート製造を行う「マルガー」との共同開発をスタート。能登ワインの原料となるブドウ「ヤマソーヴィニヨン」の果皮をペースト状にし、「もったいないくらい」ふんだんに使ってジャム状に仕上げ、これをバニラベースのジェラートに加えた。「バニラの甘みと、ほのかなワインの酸味が利いた味わい」が特徴。

 ターゲットは35~50歳代の男性を中心に据え、家庭で楽しめる「高級ジェラート」「大人の味」を目指すことで、能登ワインの販売にもつなげたい考え。販売にあたっては、地産地消を掲げる大手コンビニ「サークルKサンクス」が協力し、販売開始から3日間で約2,000個が売れる好調ぶりという。同商品を使ったデザートメニューを提供するアンテナショップ「フュージョン21」(金沢市広坂)では、「能登の恵みのマリアージュ」(787円)と「Mottainaiパフェ」(472円)のスイーツメニューを提供する。

 価格は90ミリリットルで262円。県内の「サークルK」「サンクス」約180店と百貨店、スーパーなどで、計6,000個を限定販売する。

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