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「借りぐらしのアリエッティ」監督の米林さん、故郷・野々市町広報紙で連載開始

母校・野々市中学校で恩師と記念写真に収まる米林さん(右)(2010年7月27日、野々市町提供)

母校・野々市中学校で恩師と記念写真に収まる米林さん(右)(2010年7月27日、野々市町提供)

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 昨年7月に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」で監督を務めた野々市町出身、米林宏昌さん(37)の連載が4月1日発行の同町広報紙4月号で始まった。

野々市町広報に掲載された米林さんのイラストエッセー

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 米林さんが昨年7月、同作品の劇場公開に合わせて同町役場を訪問した際、粟貴章町長が「町の魅力のPRに協力してほしい」と持ち掛けたことから実現した。

 連載はイラストエッセーで、タイトルは「あの日あのとき」。手描きのカラーイラストと文章で、同町で過ごした幼少期の思い出を振り返る。4月号では、飛んで行った野球ボールを追いかけて、田んぼのぬかるみの中に足を踏み入れた子どものころの米林さんの姿や、公園の滑り台、ブランコ、砂場で元気いっぱいに遊ぶ子どもたち、オタマジャクシ、ツクシを、ほのぼのとしたタッチで描いた。

 エッセーは3カ月に1回、掲載する。米林さんは連載開始にあたり、「普段は記憶の底に眠っている『あのとき』の感覚。空気の匂い、水のぬくもりなどを思い出して絵にすることにより、皆さんに『生』の感覚、良さが伝われば…」とコメントを寄せた。

 広報紙は町内の全戸に配布するほか、同町役場やJAののいち本店、町内の郵便局・各金融機関、イオン御経塚店などにも置く。発行部数は2万1,750部。

 広報の制作を担当する同町広報情報課、千徳美喜さん(27)は「米林さんが東京に住みながら、今も野々市のことを思ってくださっているのだと感じて、とてもうれしい。役場から広報を持って帰る子ども連れのお母さんがふだんよりも多いように見える」と、喜んでいる。

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