金沢のイベントホール「KSホール」(金沢市片町1)で1月30日午前0時から、サッカー・アジアカップ決勝戦の観戦イベントが行われ、集まった観客約160人が日本代表の優勝に沸いた。
日本代表の優勝が決まった瞬間、周囲の人とハイタッチをして喜ぶ観客
観戦イベントは片町商店街振興組合青年部が主催した。ホールには100インチの大型スクリーン2台が用意され、日本代表と同じブルーのユニホームに身を包んだサポーターらが画面に向かって熱い声援を送った。
パスがなかなか通らず攻めあぐねる日本と、GK川島永嗣に阻まれ、猛攻するも得点を得られないオーストラリア。観客はこう着感漂う試合をはらはらしながら見守り、チャンス到来を待った。
延長後半4分、途中出場したFW李忠成がボールをゴールに蹴り込み、念願の1点を挙げると、会場は「うおーっ」といううねりのような歓声に包まれた。観客は両手を挙げて喜びを爆発させ、「ニッポン」コールに声を合わせた。
その後は画面左上に表示された時計をにらみながら、終了のホイッスルを今か今かと待ち構え、試合が1-0のまま終わると再び総立ちに。周囲の人とハイタッチをして、感動を分かち合った。
日本代表のユニホーム姿で観戦した金沢の会社員女性(26)は「勝つと思っていた。チーム一丸となっていて、見ていて熱くなった」と声を弾ませ、同市の会社員男性(23)も「すかっとした。特に本田(圭佑)選手(金沢・星稜高校出身)がいいパスを出していて印象的だった。コンフェデレーションズカップも勝つと思う」と、日本代表のさらなる活躍に期待を寄せた。