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チョウのさなぎの抜け殻で「羽化るお守り」-県ふれあい昆虫館が商品化

「うかる合格お守り」を販売する県ふれあい昆虫館

「うかる合格お守り」を販売する県ふれあい昆虫館

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 石川県ふれあい昆虫館(白山市、TEL076-272-3417)はチョウの「羽化(うか)」と「うかる」をかけ、さなぎの抜け殻を入れた合格お守りを製作・販売している。

チョウのさなぎの抜け殻を入れた「うかる合格お守り」

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 考案したのは技師の福富宏和さん(30)。さなぎから飛び立つチョウの姿は感動的で縁起も良いと、お守りにすることを思い立った。チョウは白地に黒い斑点模様が入った国内最大の「オオゴマダラ」で、さなぎの時期には自分ではいた糸を使って樹木や天井からぶら下がっており、落ちにくいという。

 お守り袋にはさなぎの抜け殻を入れ、袋の表には、さなぎから出たばかりのオオゴマダラとえさの「ホウライカガミ」の葉の絵、裏には羽化の場面を描いた絵と「うかる」の文字を記した。

 昨シーズンに初めて売り出したところ好評で、購入した受験生の母親からは「受かりました。ありがとうございました」とお礼の電話があったという。今シーズンは小学生を連れて来館した家族連れが受験生の兄や姉のために買い求めたり、祖父母が孫に送るため買いに訪れたりする姿が見られる。北海道や沖縄など県外からも注文が寄せられている。

 300袋を用意しているが、同館では1年間に1,000頭以上のオオゴマダラが羽化することから、足りなくなった場合は追加する。1袋500円。

 福富さんは「反響があり、とてもうれしい。昆虫館は小学生のためだけの施設というイメージを持たれがちだが、これを機に生き物にも目を向けてもらい、羽化の感動を共有したい」と話す。

 3月までの開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館(祝日を除く)。入館料は、一般=400円、小・中・高生=200円。

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