本田選手、高校時代に通った定食店へ-「金沢のお母さん」に「ただいま」

「金沢のお母さん」徳本さん(左)と記念写真に収まる本田選手(「新潟」提供)

「金沢のお母さん」徳本さん(左)と記念写真に収まる本田選手(「新潟」提供)

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本のベスト16進出のけん引役となった本田圭佑選手が7月5日、金沢・星稜高校時代に朝晩通った定食店「味処(どころ)・仕出し弁当 新潟」(金沢市東長江)を訪れ、店主の徳本伊佐子さんらと旧交を温めた。

飼い猫をなでる本田選手

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 同校サッカー部監督の河崎護教諭らとともに突然、店を訪れた本田選手は、徳本さんに「お母さん、ただいま」とあいさつ。高校時代にかわいがっていた同店の飼い猫「ミー君」をなでたり、素うどんを食べたりと、我が家に帰ったようにくつろいだ様子を見せた。徳本さんが「失敗したり、ぶつかられたりするとかわいそうなので、試合を見ていられなかった」と話すと、「ちゃんと見てもらっても大丈夫ですよ」と笑って応じた。

 同店では大会中、本田選手がゴールを決めた場合は高校生限定でサービスをするという応援イベントを実施。カメルーン戦後は空揚げ1皿を、デンマーク戦後はステーキを、日本が敗退したものの、同選手がPK戦でゴールしたパラグアイ戦後は海鮮丼を提供して、活躍を我がことのように喜んでいた。店主の長女・高澤優喜子さんが「(景品が)懸かっていたから、高校生の中には違う意味で応援した子もいた」と冗談交じりで話すと、本田選手は苦笑い。店内は和やかなムードに包まれた。

 本田選手はまた、店内の壁にサインと日本代表での背番号「18」、「2010.7.5」の日付を記し、サインや写真撮影を求めて次々に来店する近所の住民らにもサービス精神たっぷりに応えていた。

 この日はW杯応援のお礼として、母校・星稜高校と石川県庁も訪問。同校では全校生徒と星稜中学校の生徒計約1,840人を前に、「夢を持つことでほかの人に笑われたり、親に反対されたりもするだろうが、大切なのは自分が納得することだ。大きな夢に向かって進んでほしい」と後輩たちにエールを送り、事前に贈呈していた南アフリカ大会の公式球と日本代表のユニホームにサインを書き入れた。県庁では、谷本正憲知事にあいさつし、「日本のサッカーの力を示せたと思うが、目標が大きいので、負けてしまった悔しさの方が大きい」と大会を振り返った。

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