金沢大学(金沢市角間町)構内で1月23日、「雪だるままつりin角間の里」が開かれ、親子らがユニークな雪だるまを完成させた。
角間の里はもともと旧白峰村桑島(現白山市)にあった豪農の民家で、同大が構内に移築し、創立50周年記念館として市民に開放している。こうした縁から同イベントは、白峰の雪だるままつりに行けない子どもたちにも雪の楽しさを知ってもらおうと、ボランティア団体「角間の里山メイト」が中心になって実施している。今回で6回目。
当日は、「かなざわ雪ん子体験塾」を開き、子どもたちが雪だるまづくりと竹スキー製作にチャレンジした。雪だるまづくりには親子22組が参加し、思い思いの形に仕上げた。雪だるまのお父さんとお母さん、子どもが温泉にゆったりとつかっている情景を描写したものや、青いドレスを身に着けたシンデレラ、人気キャラクター「ミッフィー」、「きかんしゃトーマス」「宇宙戦艦ヤマト」が登場した。来場者は力作を見て顔をほころばせ、家族や友人と「かわいいね」「よく出来ているね」などと感想を述べ合っていた。
会場には、白峰から運んだ雪約20トンを使った竹スキー用ゲレンデも用意。今年は金沢でも十分な積雪があったが、白峰の雪はさらさらしてスキーに適しているため、例年通りダンプ車2台で運び込んだ。子どもたちは苦心しながら自作の竹スキーで滑り降り、昔ながらの雪遊びの楽しさを味わった。
このほか、角間の里山メイトと同大の学生が作った「となりのトトロ」や「ミッキーマウス」などの雪だるま約60体とかまくらも、来場者を楽しませた。
ただ、同イベントは会場設営など力仕事を担うスタッフの負担が大きいことから、今年で終了する。