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金沢21世紀美術館「デザインのリサイクル」考えるプロジェクトが最終クール

「本当のデザインだけがリサイクルできる」最終クールでリサイクルしたものを販売する会場風景

「本当のデザインだけがリサイクルできる」最終クールでリサイクルしたものを販売する会場風景

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)のデザインギャラリーで開催中のプロジェクト「D&DEPARTMENT PROJECT Only honest design can be recyclable.本当のデザインだけがリサイクルできる」が最終クールの第3期を迎え、リサイクル品の販売を行っている。

「本当のデザインだけがリサイクルできる」最終クールでリサイクルしたものを販売する会場風景

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 同プロジェクトは、物と同じように消費されていくデザインの中でもロングライフなデザインを選びリサイクルを提案・実践、デザインが社会における課題や問題に対して一つの解を与えることのできる「技術」であることを呈示するもの。同プロジェクトを手がける「D&DEPARTMENT PROJECT」は、デザイナーのナガオカケンメイさんが2000年から展開するデザインとリサイクルを融合した新事業。

 「デザインをリサイクルする」という一連の活動を、3つの期間に分けて展示する同プロジェクトの第1期では、まだ使えるにもかかわらず廃棄されてしまったものをそのままの状態で展覧し、現代の消費サイクルの問題点を提起した。第2期では、ロングライフデザインとして保持すべき物をセレクトし手を加えないまま陳列することで、来場者に「もう一度使うか」と問いかけた。

 現在、開催中の第3期では「こうやったらまだ使える」「よく見るとゴミなんかじゃない」というものを拾い上げ(=救出し)、楽しく工夫しながら、なるべくきれいな状態に戻して再販売している。会場には、これらのゴミ(=商品)となったテーブルウエアや家具など約300アイテムが値札を付けた状態で並ぶ。アンティークや骨董(こっとう)的に希少価値を付けることはせず、あくまで現代生活に普通に取り入れられる生活用品として値付けを行った。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。1月30日まで。

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