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光る畳に猫型水差し、ガラスの茶じゃく…新感覚の茶道具展-金沢の県立伝統産業工芸館

「光畳」と茶道具を見る来館者

「光畳」と茶道具を見る来館者

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 県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で現在、「金沢卯辰山工芸工房の茶道具展-艶(つや)めく光の茶空間-」が開催されており、LEDを埋め込んだ光る畳と猫型の水差し、ガラス製の茶じゃくなど新感覚の茶道具が来館者の目を引いている。

来館者の注目を集めた猫型の水差し

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 展示されたのは、同工房が11月6日・7日に金沢21世紀美術館松涛庵で開催した茶会「色日(しきじつ)」でお披露目した若手研修者約30人の新作茶道具・衣装計75点と、熊本県の企業が開発した「光畳 HIKARI-TATAMI(ひかりたたみ)」。

 茶道具と衣装は、日ごろ同工房で陶芸・金工・染・漆芸・ガラスを学んでいる日本人とメキシコ人の研修者が、これまで知らなかった茶道の作法やしきたりを覚えながら、「伝統的な空間の中で、新鮮な印象を残せるもの」を目指し、試行錯誤して完成させたという。

 作品は、鍛金で製作し笑ったような表情が愛らしい猫型水差し、パステルカラーのガラス製茶じゃく、オレンジ、黄色、ピンク、青のストライプ模様の茶わん、漆絵で彩った風炉先びょうぶ、和服の代わりに茶会の衣装として使用した花模様のスカート、チェック柄のパンツなど。天然イグサの奥から紫色の光が漏れ出し、空間を幻想的に演出する「光畳」との共演は一際斬新で、来館者はゆっくりと足を止めて見入っている。

 11月20日・21日は、出展作家による作品解説が行われる。

 開館時間は9時~17時(20日~23日は20時45分まで)。観覧無料。11月24日まで。

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