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「デザインのリサイクル」考えるプロジェクト、金沢21世紀美術館で始まる

「本当のデザインだけがリサイクルできる」の第1期、廃棄されたものを集めた会場風景

「本当のデザインだけがリサイクルできる」の第1期、廃棄されたものを集めた会場風景

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)のデザインギャラリーで現在、「D&DEPARTMENT PROJECT Only honest design can be recyclable.本当のデザインだけがリサイクルできる」が開催されている。

「本当のデザインだけがリサイクルできる」の第1期、廃棄されたものを集めた会場風景

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 時代の変遷とともに次々と生み出されながらも、物同様に消費されていくデザインについて考え、既に生み出されたデザインや商品の中でも長寿命のものがあることに注目し、ロングライフなデザインのリサイクルを提案し実践する同プロジェクト。デザインとは、機能や性能がよく美しく独創的な「物」を指すだけではなく、社会における課題や問題に対して一つの解を与えることのできる「技術」であることを呈示する。

 同プロジェクトを手がけるのは、「D&DEPARTMENT PROJECT」。デザイナーのナガオカケンメイさんが、デザインとリサイクルを融合した新事業として2000年、東京(世田谷)で活動を始めた。2002年には大阪に2号店をオープン、日本のものづくりの原点となる商品や企業が集まる異業種合同プロジェクト「60VISION」も立ち上げた。地場の若い作り手とともに、日本のデザインを正しく購入できるストアインフラをイメージした「NIPPON PROJECT」も全国で展開するなど、精力的に活動を続けている。

 「デザインをリサイクルする」という一連の活動を、3つの期間に分けて展示する同プロジェクト。11月14日まで行われた第1期では、まだ使えるにも関わらず廃棄されてしまったものをそのままの状態で展覧し、現代の消費サイクルの問題点を提起。第2期では、ロングライフデザインとして保持すべき物をセレクト、手を加えないままに陳列し来場者に「もう一度使うか」と問いかける。第3期では、手を加え「もう一度欲しいと思うものに戻す」ことでロングライフデザインを選択するマーケット層を開拓し、現状の消費サイクルでは瞬時に流行遅れとなってしまう商品をしっかりと売り続ける仕組みそのものを展覧し総括する。

 期間中、ナガオカケンメイさんと同館の秋元雄史館長によるトークイベント「ニッポンのロングライフデザイン」(12月11日、15時~16時30分)を開くほか、同館のミュージアムショップで期間限定のスペシャルショップ「D&DEPARTMENT PROJECT KANAZAWA」も開く(1月30日まで)。

 開催期間は、第2期=11月16日~12月12日、第3期=12月14日~1月30日。開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。

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