河北潟干拓地で収穫された野菜や果物を直売する「河北潟ふれあいフェスタ」が10月31日、津幡町の河北潟営農公社で開かれ、夏の猛暑の影響を受けて価格が高騰している白菜が開催早々、わずか30分で売り切れた。
白菜は河北潟生産出荷組合の組合員が作った120玉を用意し、1玉250円で販売された。このほか、キャベツ450玉は1玉150円、大根約200本は1本180円、1束3本入りのネギ400束は1束100円の値が付けられ、こちらも飛ぶように売れ2時間内に完売した。
河北潟営農公社によると、今年は8~9月の気温が高かったため、野菜は全般的に生育が遅れ、スーパーなどでの販売価格が上昇している。
この日、並べられたのは、前日の夕方からこの日の朝にかけて収穫したばかりの野菜10品目と、リンゴ、カキなど果物4品目と加工品で、来場者は「スーパーより安い」とほおを緩ませ、目当ての品を次々に買い求めていた。
河北潟酪農組合は、国産牛のサーロインステーキ2,000枚をその場で焼いて提供した。1枚140グラムが700円と格安で、来場者が列を作った。
会場には、河北潟に生息するウグイやヨシノボリ、ギンブナを展示した「ミニ水族館」や、レンコン畑を荒らすアメリカザリガニの釣りコーナーも設けられ、子どもたちの人気を集めた。金沢市と津幡町出身の男性グループ「らせん」のライブも行われた。